人生100年時代のライフスタイルラボ
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【理化学研究所で聞きました】人生100年時代を幸せに生き抜く「気分」「心」のとらえ方・向き合い方

【理化学研究所で聞きました】人生100年時代を幸せに生き抜く「気分」「心」のとらえ方・向き合い方

人生100年時代を長く健やかに過ごすには、体だけでなく心も健康でなければなりません。「なんとなく気分がすぐれない」「いつも無気力」といったメンタルを抱えたままでは、長い時間を生きられたとしても人生を楽しんでいることにはなりませんよね。

そこで今回は、自分の心の状態を把握して人生を幸せに過ごすためのヒントを、理化学研究所 生命機能科学研究センターの片岡洋祐先生にうかがいました。

「疲れた……」という気分の正体は?

片岡先生は同センターの細胞機能評価研究チーム・チームリーダーとして、細胞が体の中で実際にどのように機能し、またその異常が病態とどのように関わっているかを研究しています。

その中で「疲労」や「ストレス」などの現象についても細胞レベルでアプローチをしてきました。先生によると、「疲れ」は「疲労」と「疲労感」の2方向から考える必要があるといいます。

「『疲労』は、体の機能そのものが使われ過ぎたりストレスがかかったりすることで落ちてくることをいいます。一方の『疲労感』は、自分の体がどれぐらい疲れているのかを脳で感じることをいうのです。ですから、たとえば大変な緊張状態が続いていると、人は『疲労』が蓄積しているにも関わらず『疲労感』としてそれを感じることができなくなってしまう、というズレもときおり生じてしまうのです」

体が疲れることと、それを「疲れた」と感じることは、同じようで違うことのようです。では、人間はどのようなときに疲労感を覚えるのでしょうか。

疲労感

「私たちの研究では、脳の炎症に関わる物質を通して疲れを感じることがわかっています。その一つが『インターロイキン1β』と呼ばれる物質です。これが脳内に発生して神経機能に変調がもたらされると、疲労感が出てくるのです」

日常のなかで私たちが「疲れた……」と感じるとき、こうした脳内の物質が“暗躍”しているんですね。そしてこの疲労感は、精神的な問題とも密接に関わってくるのだとか。

「たとえば、インフルエンザや風邪にかかると体がつらくて動きたくなくなったり、人に会いたくなくなったりしますよね。あれは一種の“抑うつ状態”なのです。私たちが気持ちの問題としてとらえていることも、細胞レベルでは物理的な現象として説明することができるのです」

主観的な「気分」を手軽に記録できるツール