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【2050年からの手紙】未来予測道場001:未来を考えると暗くなる?

Challenge100編集部に定期的に届く手紙。差出人は、「未来予測職人」を名乗る人物。その内容は実に示唆に富み、深い着眼と広い見識で、人生100年時代を考える我々にヒントや指針を与えてくれる。一部では2050年から来た未来人じゃないかとも噂されるその記述を、小出し小出しに記事化したいと思う。今回は一発目、いきなり未来予測のちょっとダークな(?)側面から。

なぜ未来予測≒悲観的シナリオなのか

未来予測という代物は、雑誌で特集が組まれたり、出版物が刊行されたりと、なかなかに注目度の高いトピックです。特に年末や年度末に書店に行くと関連書籍が多く陳列しているので、良くタイトルを観ることでしょう。

また、企業も市場予測の下部構造としてPEST分析(Politics、Economy、Social、Technologyのマクロ環境分析のこと、企業戦略に活用される)等の未来予測を取り入れ、新規事業を創造するツールにしています。

しかし、得てして未来予測を行なうと、モノゴトを悲観的に捉えがちです。「○○危機の到来」など扇動的な表現がメディアでもてはやされたりします。

その一つの背景には、「悲観的なケースを想起させた方が人々の関心が高くなる」という傾向があるかと思います。ノーベル経済学賞の受賞で注目されるようになった行動経済学という分野では、「人間は危機的な情報に対して強い関心を持つ」ということが言われています。その心理を突くことで、メディアも視聴率や部数を稼ぐことができるわけです。

確かに、楽観的な予測を書かれても「ふーん、そうなのか」という感じで、いまいちピンとこないところもありますよね。「○○の地球滅亡の予言」的なものが何年かに一度ブームになりますが、おそらく消費者の側にも「危機を感じたい」という“ハラハラドキドキ”へのニーズがあるのでしょう。

もう一つ、悲観的な予測が多く出る背景には、「予防原則」というものの存在も考えられます。ちょっと専門的な用語なのですが、未来予測をするときの考え方の基本ルールみたいなことでしょうか。

未来予測ではシナリオプランニングといって、現在を出発点に楽観的なシナリオから悲観的なシナリオまで、あらゆるストーリーを考えていく手法があります。その中では予測するだけで終わりではなく、予防策を講じるまでを考えます。できるだけ想定外を無くするためですね。これが予防原則。すると当然、最悪のシナリオを想定し、どう対処すべきかを考えることが最重要ということになります。結果、悲観的な予測だけが大きくクローズアップされ、広がっていくことになります。

未来予測は主観的・戦略的な“意図”?