身体を冷やす食べ物と温める食べ物
薬膳の考え方では、食べ物には身体を冷やすもの(寒涼性)、温めるもの(温熱性)、どちらにも属さないもの(平性)があります。
寒涼性食物は、身体の熱を冷ます、潤す、解毒などの働きがありますから、温熱性の病気や暑がりの体質の人におすすめです。瓜類・トマト・梨・柿・西瓜・緑茶・薄荷・菊花・海藻・大根・豆腐などの食材が知られ、夏の暑さ、暑がり体質、発熱、ほてり、体内の毒を排泄したい時などには、これらを使った料理がおすすめです。
身体を温める温熱性食物は、身体を温め、冷えから来る諸症状(胃痛・腹痛・肩こり・むくみなど)を緩和する働きがあり、寒涼性の病気や寒がり体質の人におすすめです。ここ数年大流行の生姜に加え、韮・鶏肉・羊肉・海老・にんにく・栗・くるみ・らっきょう・辛子・胡椒・シナモン・紅茶・黒砂糖などが当てはまります。
最後に平性の食物ですが、健康維持・健康増進としてどのような体質の人にもおすすめです。平性食材には、粳米・じゃが芋・さつま芋・白菜・そら豆・豚肉・烏賊・人参などがあります。
「冷え」が引き起こす病気や症状