前編の記事では「奇跡の60代」と賞される、ナグモクリニック院長の南雲吉則先生に「メタボの三高」についてお話を伺いました。後編では南雲先生が実践する一日一食健康法「命の食事」を紹介。人生100歳時代を目前にした今、「命の食事」の普及促進に務める南雲先生の思いとは?
一汁一菜を実践し、メタボ体型を解消
南雲先生が一日一食健康法を始めたのは40歳を過ぎたころから。始めたきっかけはメタボ体型解消のためのダイエットでした。
「暴飲暴食が原因で太りだしたので、食事制限によるダイエットを始めたんです。当時流行っていたりんごダイエットやバナナダイエットを試したりして」
ところが、思ったような効果が得られません。そこで着目したのが「一汁一菜」でした。一汁一菜は精進料理に起源をもつ古来の食事スタイル。南雲先生は間食をやめて一日三食、必ずご飯に汁物におかず一品を食べるように心がけました。
「おかずは容器に収まるくらいのボリュームであれば、なにを食べてもいいというルールを設け、間食はしない。すると、どんどん体重が落ちていきました。不整脈や腰痛なども解消されていきました」
「一日三食」の常識をくつがえす健康法に開眼