人生100年時代のライフスタイルラボ
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【100歳運動部が行く】スポーツ社会学で考える「動けるシニアになる方法」<最終回>高齢者にもコーチングを?

肉体面と精神面の両方をサポートするため、アスリートでなくてもコーチングが重要

ー エビデンスに基づいた指導というと、なんだかアスリート向けの本格的なコーチングのようでもありますね。

まさにその通りで、コーチングの技術というのは何もアスリートに限ったことではなく、子どもでもシニアでも、運動やスポーツに取り組むあらゆる人にとって大事なものなのです。

コーチング

例えば子どもに対する指導は、スポーツへの価値観が形成される大切な時期を預かるわけですから、「なぜ今この練習をしなければならないか」の裏付けを説明し、理解させることが重要です。ただ無闇に「とにかく走ってこい」ではなく、その子のウィークポイントや強化すべき点を説明して「足りない持久力をつけるために走って体力を伸ばす」とか「下半身の力をつけることで体を安定させる」とか、根拠をひと言伝えるだけでモチベーションも変わってきます。

ー 指導する側には「説明能力」が求められるということでしょうか。

もちろんです。なぜかというと、スポーツの指導者にはカウンセラーとしての役割も求められるから。うまくできない、成長しない、記録が伸びないなど壁にぶつかった時、悩んだり落ち込んだりした時に、うまくメンタルをサポートして前へ進ませるためにも、その人が「今どういう状態」で「何をするべきなのか」を示してあげないといけません。

これはシニアにとっても同じです。年齢を重ねると、昔できたことができなくなり、体力の衰えを如実に実感することも増え、誰でも落ち込むものです。一度メンタルがダウンすると立ち直るのに時間がかかり、特に高齢の男性は家に引きこもってしまいがちです。

子どもにもシニアにも、運動に関するフィジカル面でのアドバイスとメンタル面のサポート、両方が必要になります。どんな年齢、どんなレベルの人が相手であれ、スポーツの指導者には科学的な知識とコミュニケーション能力が必須。子ども時代にはスポーツにネガティブな思いを持つことのないように、そしてシニア期には生活動作維持のための筋力トレーニングに励めるように、適切なコーチングによるフォローがとても大切なのです。

人生100年を元気に生き抜くこと自体が生涯スポーツ