ぶどうポリフェノールライフ

#3 ぶどうはポリフェノールたっぷり

#3ぶどうはポリフェノールたっぷり

ぶどうポリフェノールの抗酸化作用

ぶどうにはポリフェノールがたっぷり含まれています。ポリフェノールの最大の健康機能は抗酸化作用です。活性酸素を抑制する抗酸化作用は、人間が生きていくために不可欠な機能といえるでしょう。

赤ワインで一躍注目されるようになったポリフェノール

ポリフェノールはさまざまな食品に含まれ、「体に良い成分」というイメージはすっかり定着しています。

そもそもポリフェノールとは、「分子内にフェノール性水酸基を複数(ポリ)もつ植物成分」の総称です。紫外線による酸化ダメージから身を守るために、植物にそなわった機能であるとされ、子孫を残すための種子や、日によくあたる果実の皮、葉などに特に多く含まれます。

赤ワインに豊富に含まれることで一躍注目されるようになったポリフェノールですが、今ではさまざまな食品に含まれるポリフェノールの健康機能に関する研究が進んでいます。

アントシアニン
赤ワイン、ブルーベリー、なす、カシス、ぶどう
カテキン
緑茶、紅茶
カカオポリフェーノル
ココア、チョコレート
ルチン
そば、かんきつ類、玉ねぎ
フェルラ酸
玄米
イソフラボン
豆類
クルクミン
ターメリック
クロロゲン酸
コーヒー
ショウガオール
生姜

ポリフェノールの例と含まれる主な食品

参考:長寿科学振興財団「健康長寿ネット」(https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/polyphenol.html)

ポリフェノールは抗酸化作用で活性酸素の害から体を守る

ポリフェノールの最大の健康機能は抗酸化作用です。

酸素は人間が生きていくうえで欠かせないものですが、体内に入った酸素の1〜2%が活性酸素に変化します。この活性酸素が過剰に生成されると、細胞を傷つけたり、細胞に含まれている脂質を酸化させるなど、体にさまざまなダメージを与え、がんなどの病気や老化の一因になることが知られています。活性酸素が増える要因にはストレスや紫外線、喫煙などがあるといわれています。

もともと人の体には、活性酸素の生成を阻害したり、できてしまった活性酸素を除去したりして活性酸素の害を防ぐシステムがあります。しかし活性酸素が過剰になるとその処理が追いつかなくなります。また、体内の抗酸化システムは加齢によって低下してしまいます。

そのため、活性酸素の害を防ぐ働きを持つ抗酸化物質を、食品や飲料から積極的に摂り入れることが重要になります。

ポリフェノールの抗酸化作用により、老化、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、白内障、がん、シミしわなどの予防効果が期待されています。

過剰な活性酸素により引き起こされる傷害、疾患の例

過剰な活性酸素により引き起こされる傷害、疾患の例

出典:日本化学会(監):活性酸素:35(1999)を一部改変 活性酸素の発生と抗酸化作用

活性酸素の発生と抗酸化作用

色の濃さと"まるごと"がポイント

ぶどうに含まれるポリフェノールの多くは、果皮と種子に存在しています。そのため、「色の濃いぶどう」を「果皮や種子まるごと」使用した食べ方で摂取することが重要なのです。とくにコンコードグレープは、スーパーフルーツよりポリフェノール量が多いという研究結果も。

ぶどうには皮、果肉、種とあらゆる部位に異なるポリフェノールが含まれる

ぶどうにはさまざまな種類のポリフェノールが含まれています(『ぶどうの健康機能』参照)。特に、子孫を残すための種子や、日によくあたる果実の皮の含有量が高くなっています。
ポリフェノールの多くは色素成分であり、果皮の色が濃いほどポリフェノールは多く含まれています。ポリフェノールをたっぷり摂りたいなら、白ぶどうよりも赤ぶどう、黒ぶどうのほうがおすすめです。

ぶどうジュースによく使用されるコンコードグレープは、黒ぶどうの中でも特に皮の色が濃く、ポリフェノールを最も多く含む「種」のサイズが大きいのが特徴です。

ぶどうポリフェノールの構成比

ぶどうポリフェノールの構成比

出典:Ivanova et al. J. Serb. Chem. Soc. 75(1) 45-59(2010)

ぶどうポリフェノールをとるなら「色の濃いぶどう」を「まるごとジュースで」

赤ワインにポリフェノールが多いのは、色の濃いぶどうをまるごと搾っているため。また発酵によってポリフェノールの抗酸化能はアップします。ワインの色が濃いほど、抗酸化能は高くなります。また、ワインに含まれるポリフェノール量も抗酸化能と正の相関があります。
つまりワインの色が濃いほどポリフェノール量が多く、高い活性酸素消去能が期待できるのです。 同じぶどうジュースでも、原料のぶどうの色の濃さや、製造方法によってポリフェノール含有量が異なります。果皮や種子にほとんどのポリフェノールが含まれているため、果皮や種子を取り除かずに、まるごと搾ってつくるほうが、ジュースにより多くのポリフェノールが含まれるのです。

ワインのポリフェノール含量と活性酸素ラジカル消去能 ワインのポリフェノール含量と活性酸素ラジカル消去能(SOSA)は相関係数0.9686と極めて高く、ワインSOSAの本体がワインに含まれるポリフェノールであることが明らかとなった。

ワインのポリフェノール含量と活性酸素ラジカル消去能

出典:M. Sato, et al.: J. Agric. Food Chem., vol. 44, pp. 37-41 (1996)

ぶどうポリフェノールいろいろ

ぶどうには果肉、果皮、種子と、部位ごとに異なるポリフェノールが含まれます。その機能に応じて、期待できる作用もそれぞれ異なります。

ぶどうに含まれる多様なポリフェノール

  • レスベラトロール
    果皮

    レスベラトロールはぶどうの果皮や葉、赤ワイン、ぶどうジュース、ピーナッツの赤皮に含まれていますが、食品に含まれる量はきわめて少ないポリフェノールです。
    抗炎症、抗酸化、血管拡張、神経保護、抗がん、アンチエイジング作用などが数多く報告されています。1999年、フランスの科学者によって長寿遺伝子を活性化することが報告されると一躍注目されましたが、最近になって必ずしも寿命は伸びないという反論もあり、長寿遺伝子への影響については議論がなされています。

  • アントシアニン
    果皮

    アントシアニンは色素の基本となるフラボノイド系色素のひとつです。分子の構造や酸性度によって紫色、赤紫色、青色、赤色、だいだい色に色が分かれます。アントシアニンを豊富に含む食品はブルーベリーがよく知られていますが、黒ぶどうや赤しそ、黒豆、なす、紫キャベツ、プルーン、いちごなどの色の濃い野菜や果物に多く含まれています。 アントシアニンには、抗酸化作用、視力回復作用、コラーゲンの合成促進、血圧上昇抑制効果などが報告されています。また内臓脂肪や血液中の脂肪の蓄積、血糖値の上昇を抑える生活習慣病予防効果も期待されています。

  • プロアントシアニジン
    種子

    プロアントシアニジンはポリフェノールの一種で、ぶどう(特に種子)、いちご、リンゴ、クランベリーなどの果物、大麦などの麦類、小豆、黒豆、緑豆などの豆類、およびこういった食品の加工品(ジュースやジャム、ワインなど)に多く含まれています。 プロアントシアニジンは強い抗酸化作用をもち、それにより動脈硬化抑制、胃潰瘍抑制、大腸がん抑制、白内障抑制、美白作用などが報告されています。

  • カテキン
    果皮

    カテキンは、ポリフェノールのひとつであるフラボノイドの一種で、緑茶の渋みの主成分です。茶葉に含まれているカテキンは発酵すると減ってしまうため、発酵させない緑茶に最も多く、発酵するにしたがってウーロン茶、紅茶の順に減っていきます。
    カテキンにはさまざまな作用があり、研究が進められています。抗酸化作用、抗菌・殺菌作用、抗肥満・体脂肪減少作用、むし歯予防効果の研究が進んでいるほか、がん予防、コレステロール低下、抗アレルギー、腸内細菌改善、抗インフルエンザ、消臭(口臭予防)などの作用もあります。

ぶどう
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ワイン
レーズン
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