ぶどうポリフェノールライフ

#5 まだまだうれしいぶどうポリフェノール

#5まだまだうれしいぶどうポリフェノール

腸内環境改善効果

その他にも、ぶどうポリフェノールには多くの健康機能が報告されています。腸内環境改善による便秘予防や、食物アレルギーの抑制効果など、身体の不調を未然に防ぎ、健やかな生活を支えます。
opinion
善玉菌を増やして腸内環境を改善。腸管免疫活性化も。

ポリフェノールは腸内環境の改善にも働きます。ポリフェノールは分子が大きいため、腸で消化するのに時間がかかります。腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌は、ポリフェノールを食べて増殖します。つまり、食物繊維を食べたのと同じような効果を発揮するのです。ポリフェノールの摂取は便秘予防にもつながります。 また、善玉菌が増えることによって腸内環境が改善すると、免疫力もアップします。腸管は食べ物や飲み物という外部からの異物が通る場所であり、体内に存在する免疫細胞や抗体の約60%が腸管に集まっています。腸内環境が整うことは腸管免疫の働きをよくすることにつながるのです。

佐藤充克先生

佐藤充克先生

山梨大学・ワイン科学研究センター・客員教授
農学博士

ワインのポリフェノール研究の第一人者として、NEDO アルコール事業本部、研究開発センター所長、山梨大学大学院ワイン科学研究センター、ワイン人材生涯養成拠点・特任教授、山梨県果樹試験場・客員研究員などを歴任。

抗アレルギー効果

レスベラトロールによる食物アレルギー抑制効果

レスベラトロールには食物アレルギーを抑制する効果があることがマウスを使った研究で突き止められ、米オンライン科学誌「プロスワン」に発表されました。
実験は約1ヶ月後に卵アレルギーを発症するよう人工的に操作されたマウスを対象に行いました。餌に0.01%のレスベラトロールを混ぜたマウスと、混ぜなかったマウスを比較すると、レスベラトロールを取ったマウスは、卵を異物と認識する特定の抗体(特異的IgE)の値が抑えられたことがわかりました。現在、より詳細なメカニズムが研究されています。

出典:中尾 篤人ら「マウス食物アレルギーモデルに対するレスベラトロールの効果」アレルギー:60巻(2011)9-10号,1349

レスベラトロールによる食物アレルギー抑制効果

がん抑制効果

レスベラトロールによるがん抑制効果

体内でがんが進行するプロセスには、初発期(イニシエーション)、促進期(プロモーション)、悪性化(プログレッション)の3段階があるとされています。1997年、学術雑誌「サイエンス」誌に、レスベラトロールの抗がん効果についての論文が発表されました。レスベラトロールは、3段階の発がんプロセスすべてにおいて、抗がん作用を示すことが明らかになったという報告でした。マウスによる皮膚がんのモデル実験では、98%の抑制効果が見られました。

その後も、レスベラトロールによる発がん抑制効果を裏づける多くの研究が報告されています。大腸がん患者にレスベラトロールを投与した研究で、がん組織の細胞増殖が抑えられたという報告もあり、レスベラトロールのがん予防効果には大きな期待が寄せられています。

出典:M.Jang, L.cai, J.M.Pezzutoら:Science, 275, 218-220(1997)

レスベラトロールによるがん抑制効果
ぶどう
ぶどう
ワイン
レーズン
ぶどう
ぶどう
ぶどう
ぶどう
ワイン
レーズン
ぶどう
ぶどう
ページトップへ