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【麻布医院・髙橋先生の人生100年メソッド】<第1回>病気という名の “事故”を防ぐために

人間の3大死因は「がん」「血液の病気」「感染症」

それでは、人間はどのようにして「死」を迎えるのでしょうか。近年の統計では、死因のトップは「がん」で約30%。続いて「心疾患(心筋梗塞)」で約15%。「肺炎」と「脳血管疾患」が約10%と続きます。髙橋先生によると、これらの死因は大きく3つに分けられるそうです。

「1つめが『がん』ですね。心疾患と脳血管疾患はどちらも『血液の病気』で、これが2つめ。そして3つめが肺炎など、細菌が感染することによって起こる『感染症』です。これらを全部合わせると約70%となります。本来は老衰、自然死が一番いいわけですが、それは全死因の4.2%とごくわずか。要するに、ほとんどの人が上記3つの死因によって寿命を絶たれるというわけです」

しかし先生によれば、こうした死因のほとんどは未然に防ぐことができるはず、とのこと。

「死因には事故死というものもありますね。交通事故など突然の外傷によって起こる死です。これは一つの考え方ですが、がんも心筋梗塞も、脳梗塞や肺炎も、ある意味では不慮の事故に近い。本来人間は自然に枯れるように死んでいくはずのところを、病気という『事故』にあって途中で命を絶たれてしまうわけです。脳梗塞は頭の血管の事故、心筋梗塞は心臓の血管の事故。肺炎は細菌に感染するという事故、ととらえることができる。そして、事故である以上は、ある程度未然に防ぐことができるはずなのです」

麻布医院院長・髙橋弘先生

病気という不慮の事故を未然に防ぐために

細菌から進化した生き物が、多細胞生物となる代わりに受け入れ、人間もまた避けることのできない「死」。それでも医学の発展とともに再生医療などの研究が進み、もしかすると、健康を持続することが誰にとってももっと容易になる時代が来るのかもしれません。

しかしそれを待たなくても、自分の生活を見直すことで健康を手に入れることは可能だと、髙橋先生は言います。

「『がん』を防いで、『血管の病気』を防いで、肺炎などの『感染症』を防ぐと、ほぼ7割の死因となる病気は未然に防ぐことができます。それらの原因・要因となるものを可能な限り自分の人生から遠ざけること、その『自己管理』が最も大事になります」

人生100年時代を健康に生き抜くには、<1>がんを予防し、<2>血管を守り、<3>免疫を高める、という3つの柱が重要と言えそうです。66歳になった先生自身も、まさにこれらを意識し、実践する生活を送っているのだとか。スイミングやスクワット、ストレッチなどの運動を欠かさず、ファイトケミカルたっぷりの野菜スープなど健康に配慮した食生活を大切にし、大好きなお酒も適量に……などなど。

この連載では、先生の具体的な健康メソッドをどんどん紹介してきたいと思います。次回は死因トップである「がん」を防ぐためのメソッドです!

取材・文/編集・ライター 風間拓